建築基準法だけでなく、住宅金融支援機構監修の平成19年版「木造住宅工事仕様書」((財)住宅金融普及協会発行)でも、さね加工を施さない四周釘打ちネダノン床、さね加工を施した川の字釘打ちネダノン床とも、火打ちばりを省略する構法として認められています。
四周釘打ちの場合、根太方式12㎜構造用合板直張りの場合の1.5倍となります。
特に、歩行によるたわみは大幅に小さくなります。
たわみが小さくなるので、床鳴りが発生しにくくなります。
合板が厚いため、下階及び床上の火災に対して燃え抜け時間が長くなります。
ころばし根太方式12㎜構造用合板張りの床と比べ、重量衝撃音に対する性能が改善されます。
1階をRCまたは鉄骨とし、2・3階を木造とする3階建て混構造住宅では、水平構面の許容応力度計算が要求されますが、さね加工を施さない四周釘打ちネダノン床は、これを省略することができます。